“じわじわ伸びてる?”

福岡グルメ 天神グルメを紹介しようかね

63歳の母のチョイス

63歳の母のチョイス

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2019年6月に一人暮らしを辞め、7月から約8年ぶりに実家に戻った。現在は祖母、母と3人で暮らしている。約2ヶ月の休職を経て、9月から復職。天神から飯塚市へ向かう高速バスに乗り自宅に帰り着くのは20時。18時に仕事が終わりLINEを開くと63歳の母からメッセージが届いている。「おつかれさまです。バスに乗ったら教えて。」これは帰宅するタイミングに合わせて夕食を用意するためだ。ありがたい。休職中は手料理を作ってくれていた母。最近の夕食はハローデイの出来合い弁当がほとんど。昨日はサーモンのサラダ、けんちん汁、冷やしうどん。すべて、さっぱりしている。

「ソースは?」

昔から母はスーパーへ行くと「綺麗な肉があったよ。」と言って焼肉用、もしくはステーキ用の肉を買ってきてくれていた。しかし、それに使用するための調味料の準備が全くない。毎回。その綺麗な肉を勢いよくフライパンで焼いて、ぺチャッと大皿に出してくれる。シンプルだ。俺が「ソースは?」と聞くと母はハッとした表情になり、すぐさま冷蔵庫の中を確認し始める。そして冷蔵庫のドアを開けたまま30秒ほど停止する。無いのは判っているはずだ。その末に母はケチャップを持ってくる。綺麗な肉にはケチャップが合うのだろう。昔から何度も同じやりとりをして、何度もキレている。こんな半端なもん出すなや!と皿をひっくり返しキレた姉にビンタされたこともある。やる気のない料理が一番、ムカつく。食材は適当に調理され、無駄になり、ナイススティックなど意図しないもので空腹を満たすことになる。毎回、自分でやればよかったと思う。分かってたじゃん、こうなるの。空腹時に、ストレスを感じて、怒る。だが今は思える。そういう家なんだよって。ドラマのママはドラマだけ。

「ドレッシングは?」

母が買ってきてくれたサーモンのサラダ。「ドレッシングは?」とは聞かなかった。無いのは分かっている。それを聞くこと自体が間違いなんだと今なら解る。考えることが大事なんだと教えてくれた。想像するんだって。家族、夫婦、恋人、友人、同僚。そういう間違いに触れないように、みんな仲良く暮らしている。さあ、今日はサーモンのサラダに何をかけようかと考えていると母が「はい。これ。」と言って、卓上に置いてくれた。

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ありがとう。